株式会社設立のTips

【 前提のお話 】

2021年2月1日に株式会社ちょっとメーションを設立しました。
株式会社設立の期間は最低でも2週間はかかります。

それ以外にも、そこそこの規模で会社を運転するには、
・法人口座の開設、法人クレジットカードの作成
・Webサイトの制作、メールドメインの取得
・税理士への顧問契約
・会計ソフトの登録
など沢山の作業があります。これを見ると、数人の方は
「こんなん自分で全部やればいいじゃん。」と思うでしょう。

確かに上で書いた範囲は正直しなくても、会社自体は運転できます。
個人用の口座・カードを使えばどうにでもなるし、会計なんて自分で勉強すればなんとかできます。

ただコストをかける箇所・かけない箇所でいうなら、私はしっかりかけるべきである箇所であると思います。
そう思うのはなぜか?それをこれから書いていこうと思います。
私の設立Tipsはそこそこの規模で会社をやっていきたい思いのある方に向けたTipsだとお考え下さい。


【 設立の手順 】

  1. まずは司法書士に創業依頼をかけ、登記簿謄本と定款の認証をお願いしましょう。

    お願いせずとも自分自身で作成することはできますが、
    素人目線とプロ目線では見ているポイントが違います。
    ※議決権・決算期・会社乗っ取り対策などなど
    せっかく作る自分たちの会社です。ここはコストをかけるポイントでしょう

    司法書士が行ってくれる作業はおおよそ以下の通りです。

    ・企業情報のヒアリング(社名・役員・事業内容・資本金・事業所・決算期など)
    ・競合調査、同一社名などの調査
    ・定款の作成、認証手続きの代行
    ・登記申請に係る書類の作成、手続きの代行
    ・法人実印の印鑑登録
    ・そのほか、創業に係る全般のサポート

    日中は仕事がある社会人にとって、プロの方にここまでのサポートを頂けるのは本当に助かりました。
    司法書士の手続き中に準備するものは以下の通りです。

    ・企業情報(ある程度は未決定でもOK)
    ・法人印鑑の作成
    ・身分証明書の写し
    ・発起人の印鑑証明書(役員は2通準備)
    ・決定した資本金を振り込んだ通帳の写し

    大体これくらいでしょうか。予算は30万くらいです。
    これには設立上必須でかかる手続料金も含まれています。

  2. 印鑑を作成しましょう

    ネットでもいいですし、実店舗でも大丈夫です。
    種類は、できる限り角印・法人印・銀行印の3つを準備してください。
    ゴム印も尚可です。
    材質は半永久的に使用できる『牛角』もしくは
    『黒水牛』『白水牛』がお薦め。
    木材系の材質は控えましょう。朱肉が染み込みやすく、変形したりします。
    予算は5万あたりです。

  3. 身分証明書の写し、個人の印鑑証明書を準備しましょう。

    身分証明書は公的な書類を準備しましょう。私は運転免許証でした。
    印鑑証明書はご住まいの区役所で入手します。
    まだ印鑑登録行っていない方は、印鑑の登録から行いましょう。
    印鑑証明発行料は、200円/部数ぐらいです。
    発起人が複数いる際は、発起人毎に書類が必要です。
    役員だけ印鑑証明書を2通発行してください。


  4. 決定した資本金を振り込んだ通帳の写し

    通帳自体は個人名義の通帳で問題ありません。写しに過去の帳簿履歴がのる可能性があるため、
    嫌な方は新規で口座開設してください。
    問題ない方は使ってない通帳で大丈夫です。複数人発起人がいる場合、
    各発起人本人(もしくは代理人)が入金を行ったか判明するように振込名義の記載が必須です。
    基本振込をすれば必ず記帳されるのですが、
    普通に口座入金をしてしまうと、振込名義が記帳されません。

    ※私は口座入金をしたため、ここでやらかしました。

    振込で入金するようにしてください。ご自身から資本金を入金する場合は、
    口座名義がご自身名義である場合は、口座入金でも問題なさそうです。
    私は運よくokでした。ただ振込の方が堅実でしょう。

    ※最近は登記申請も易しくなっているようで、発起人がご自身のみの場合、通常の口座入金でも問題ない様です。

  5. 定款の確認・登記申請

    司法書士より作成頂いた定款の原稿を確認します。
    問題ない場合は、定款の認証に移ります。認証が終わり次第、登記申請です。ここまでは司法書士に行って頂きました。
    無事申請okになりましたら、後日

    ・登記簿謄本(履歴事項全部証明書)
    ・定款(データ込)
    ・法人の印鑑証明書、印鑑証明カード(絶対になくさないように!)

    を頂きます。これで司法書士への依頼は終了です。

  6. 銀行口座開設

    恐らくここが一番難しいです。
    法人口座を開設する際、与信・事業実態など色々な面を審査されます。
    特にスタートアップで売上がたっていない・バーチャルオフィスで事業実態がない場合、審査はかなり厳しくなります。銀行には、

    ・都市銀行(三井住友銀行、三菱UFJ銀行など)
    ・地方銀行(福岡銀行、北九州銀行、西日本シティ銀行)
    ・信用金庫(ひびき信用金庫)
    ・ネット銀行(SBI銀行、楽天銀行)

    など分類がありますが、都市銀行はよっぽどの資本金や事業規模がないと作れないとお考え下さい。
    目指すは地方銀行・そのあとにネット銀行です。
    理想は地方銀行・ネット銀行1つずつ作れたらいいと思います。
    ネット銀行はネットならではの手数料の安さが売りです。
    ただ融資の相談などはしにくいでしょう。
    資金調達や融資は地方銀行にお願いしましょうという主旨です。